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アラスカのライラック

夏のアラスカに咲く花々は、くっきりと美しいと思います。

アンカレッジ・デイリーニュースを何気なくみていたら、

Lowenfels: Non-native landscaping plants are an issue

という記事のタイトルが目を引きました。(8月7日)

外来種の植物がなにやら問題になっているようです。

記事を読んでみると、見慣れた花の写真が。

Lilac_adn

ライラックです。

Lower 48 とはアラスカを除く米本土48州のことですが、本土では外来種の植物の環境に与える影響が話題になっているようです。Douglas Tallamy教授の"Bringing Nature Home"という本に、植栽された外来種の植物や木々が昆虫をはじめ4本足の動物や鳥類を減少させている、と書いてあるそうです。

記事の内容を少しご紹介します。

アラスカは生物多様性が豊かな地域ですが、そんなアラスカでも現代の住宅やビジネスがそれを破壊するのにどうやら一役かっているようです。

個人住宅の植栽がワイルドライフに影響を与えています。アラスカの人たちは、庭に植えた植物がムースを呼び寄せることを知っていますから、よくわかっていると思います。アゲハチョウも咲いているライラックの花は大好きで蜜を吸いにきますが、ライラックでは越冬できないのではないかと思います。

sign03 アゲハチョウがサナギの状態で越冬することを、私はこの記事で知りましたcoldsweats02 興味を持った方は蝶の一生についてのウエッブサイトもご覧下さい。 )

アンカレッジには、40種ぐらいの蝶がいるはずなのですが、チュガッチやスプルースの森の端を散歩しているのでもなければ、だんだん見つけにくくなっています。まだ危機的状況ではないものの、問題はその数です。昔々、街の規模ががもっと小さかったときに比べると、かなり減ってきており、私たちの”街”はますます大きくなっています。

ライラックなしのアラスカの庭を想像するのは難しいです。メープル、パインなど園芸店でよく見かけますし、珍しい木々は誰しも欲しくなります。誰もそんな外来種の木々がアラスカのエコシステムにどんな影響を与えるかについて、じっくり考えてはいないでしょう。そう、ムースが食べるかどうかの点を除いては。

誰もがステキな庭が欲しいと思います。でも、ここはアラスカです。まだ豊かな在来の植生が残されています。今、枯れた木を入れ替えるのであれば、アラスカのエコシステムにフィットするかどうかも検討して、在来のバーチやスプルースを選択するのも悪くないのでは?

(ざっくり訳してまとめてますので、ご興味のある方は、ぜひ全本文をご覧下さい。)

Read more here:
http://www.adn.com/2013/08/07/3013542/lowenfels-non-native-landscaping.html

ところで。

ライラックはヨーロッパ原産の木ですが、日本では札幌市の木でもあります。

外来種が在来種を脅かし、周りの植生や動物に影響している…というのは、日本でもしばしば話題になります。洞爺湖環境サミットでも洞爺湖のウチダザリガニのことがとりあげられました。詳細は以下のリンクから)

http://hokkaido.env.go.jp/summit/works003.html

アラスカにお越しの際は、ワイルドライフの生活に環境が与える影響についても、ラスト・フロンティアと呼ばれるアラスカの景色を眺めながら、ぜひ考えてみてください。

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